図表は、下記の動画を見て作成。
小林史高 先生
Sommelier For Free ワイン講座 第5回:ブルゴーニュ地方(1)

ブルゴーニュ地方の畑の等級
訳し方は色々ありますが、ここでは、「等級」と訳します。
「格付け」と訳しているところもあります。「格付け」 と言うと、ボルドーがシャトーの格付けやっていますよね。あれは、本当に格付けです。あのミシュランの一つ星二つ星なんと言うのも格付けですよね。
AOCにも格付けのニュアンスが少しあります。ですので、「格付け」でもいいのですが、ここでは、 小林史高 先生が、YouTubeの授業で解説しておられたように、「等級」 という言葉を使って、「格付け」という言葉は使わないようにします。
非常に細かく階層構造が分かれていて、こういうことなんですね。AOCというのは、全てのその「AOC として認定されている畑」は、「ここの畑から取ったブドウでワインを作ったら、どこの名前を名乗っていいですよ」ていうことが決まっています。
あの他にも、アルコール度数がどのくらいなきゃいけないとか、ブドウ品種は何じゃなきゃいけないとかいう、細かい規定があるのですが、一番重要なのは、なんといってもエリアです。
「ここから、ここまでの畑は」という。「畑一枚一枚」に、「ここの畑から作った」、たとえば、ブルゴーニュだったら、ピノ・ノワールを植えてあって、赤ワインを作りますよね。「ここの畑から作ったピノ・ノワールの赤ワインは、ブルゴーニュという名前を名乗っていい畑ですよ」っていう風に来決まってるんです。
「ブルゴーニュという名前を名乗っていい畑ですよ」というのを 「地方名畑」って言います。
それで作ったワインのことを「地方名ワイン」というわけです。
ラベルに「アぺラシオン・ブルゴーニュ・コントローレ」と書いてある場合、「ブルゴーニュの産地で造られたことが認定・保障されています」という意味です。Appelationが「原産地」、Controleeは「コントロール=管理された」という意味です。

それが順繰り、「地区名畑」があって、「村名畑」があって、っていう風に、細かくなっていくわけです。
その上に、「畑名+プルミエ・クリュ」と書きました。これについては後ほど説明します。
グラン・クリュ
一番上に、畑の名前をラベルに大きく書く、つまり、「AOCが認定してるのが畑の名前である」という畑があります。この一番上を、このブログでは、「畑名畑」と呼ぶこととします。その理由ですが、
「地方の名前を名乗る畑」
「村の名前を名乗る畑」
「畑の名前を名乗る畑」
があるんです。だから、「畑名畑」と名乗ることにします。この「畑名畑」は、一般的には、ブルゴーニュで、「グラン・クリュ」と言います。 「グラン・クリュ」 を日本語に訳すときには、一般的に「特級畑」と訳します。
「特級畑」以外も、「どこの名前を名乗っていいか」っていうことが全部決まっています。
愛好家が「やっぱりグランクリュのワインは違うなぁ」と言ったら、ほぼ100%ブルゴーニュの話です。 ブルゴーニュの「グラン クリュ」の認定は、畑に対して行われます。ブルゴーニュには「クリマ」と呼ばれる単位の畑が1000以上あり、そのうち33の畑が「Grand Cru」に認定されています。そしてブルゴーニュの上級ワインは、ほとんどが単一の畑からつくられ、畑名が表記されます。 ただしブルゴーニュでは一つのクリマを分割所有するのが普通です。さらにネゴシアンと呼ばれるブドウを購入してワインをつくる生産者もいます。なのでブルゴーニュのグランクリュのワインは33種類のみではなく、生産者の違いも含めると無数にあります。
グランクリュとは?ブルゴーニュの特級畑 – 趣味のワイン | ワインの通販 葡萄畑ココスのブログ
プルミエ・クリュ
そのせいで、「プルミエ・クリュ」というのがあって、 「プルミエ・クリュ」 は普通、「一級畑」と訳します。「特級畑」「一級畑」。後は、「村名」「地区名」「地方名」みたいな感じで言います。
「プルミエ・クリュ」は「一級畑」 と訳しているけども、AOCはどいういう名前かというと、
「村名」+「プルミエクリュ畑」
という言葉が付いています。
たとえば、「ジュブレ・シャンベルタン」という村があるんですけれども、 「ジュブレ・シャンベルタン」 の 「プルミエ・クリュ」 のAOCは、
アぺラシオン・ジュブレ・シャンベルタン・プルミエクリュ・コントローレ
です。A(アペラシオン)とC(コントローレ)の間に、名前が入るわけじゃないんです。
たとえば、
ジュブ・レシャンベルタン・プルミエクリュ の有名なものに、
「クロ・サン・ジャック」
というのがあります。あれは、
「アぺラシオン・ クロ・サン・ジャック ・コントローレ」ではないんですよ
「アぺラシオン・ ジュブレシャ・ンベルタン・プルミエクリュ・コントローレ」
「アぺラシオン」+「村名」+「プルミエクリュ畑」 + 「コントローレ」
で、そのAとCの間じゃないところに、 「クロ・サン・ジャック」 と書いてある。

だから、じゃあこの、アぺラシオンは何ですかっていうと、
「ジュブレシャンベルタン・プルミエクリュ」
が、アぺラシオンなんですよ。だからここを、
「村名」+「プルミエクリュ畑」 と呼ぶことにします。
だから、 「村名」+「プルミエクリュ畑」 を、AとCの間に書いていい畑を通称、「一級畑」と言い、あの、そこから作ったワインのことを「一級ワイン」というということです。
ブルゴーニュの6つの地区(注)の中で、全部揃ってる所は、一つもありません。
ブルゴーニュの6つの地区
- CHABLIS シャブリ(YONNE ヨンヌ県)
- COTE DE NUITS コート・ド・ニュイ(COTE D’OR コート・ドール県)
- COTE DE BEAUNE コート・ド・ボーヌ(COTE D’OR コート・ドール県)
- COTE CHALONNAISE コート・シャロネーズ(SAONE-ET-LOIRE ソーヌ・エ・ロワール県)
- MACONNAIS マコネ(SAONE-ET-LOIRE ソーヌ・エ・ロワール県)
- BEAUJOLAIS ボジョレー(SAONE-ET-LOIRE ソーヌ・エ・ロワール県/Rhone ローヌ県)
結局どういうことになってるかって言うと、結局各地区で、ちょっとずつ違うのです。ですので、これはあくまでも、ブルゴーニュ全体を、北から南で統一して書くとこうなりますということであって、これはだから、各地区で、またあの改めて見る必要があります。
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