カリフォルニアワイン

アメリカ合衆国

比較的新しいワイン生産国である「ニューワールド」の代表格であり、今や世界屈指のワイン産地に成長しているカリフォルニア。オーパス・ワンを筆頭にボルドーブレンドのプレミアムワインがひしめくナパ・ヴァレー、キスラーを筆頭に冷涼な気候で本場に引けをとらないブルゴーニュ品種で成功を収めるソノマ・コーストなど、地形、気候の違いにより様々なテロワールから多彩なワインが生産されています。

デイリーワインから稀少ワインまで充実の「カリフォルニアワイン」 | エノテカ – ワイン通販

カリフォルニアワインとは

18世紀からスタートしたワイン造り

アメリカのワイン造りは、18世紀、ローマカトリック協会のフランシスコ修道会の修道士たちが、ミサ用のワインを造り始めたことから始まりました。19世紀後半にはヨーロッパ系品種であるヴィティス・ヴィニフェラ系のブドウが導入され産業が発展。1920年から1933年は禁酒法の時代が到来しますが、廃止翌年の1934年にはワイン・インスティテュートが設立され、カリフォルニア大学デイヴィス校にブドウ栽培・ワイン醸造科が設立されました。

デイリーワインから稀少ワインまで充実の「カリフォルニアワイン」 | エノテカ – ワイン通販

地理的な特徴

カリフォルニア州はアメリカの南西に位置しており、寒流であるカリフォルニア海流によって発生する霧が冷涼な気候をもたらしています。そのため、海に近いほど冷涼で、内陸に行くほど暑く乾燥した気候となっており、また、山脈や渓谷の影響によって、多様な微気候(マイクロ・クライメット)が生み出されています。

デイリーワインから稀少ワインまで充実の「カリフォルニアワイン」 | エノテカ – ワイン通販

カリフォルニアの5つの産地と代表的AVA

アメリカのワイン法が制定されたのは1978年。ヨーロッパ諸国とはシステムが異なっており、栽培地域についてはTTB(アルコール・タバコ課税及び商業取引管理局)が管理しているAVA(アメリカ政府認定栽培地域)が細かく取り決められています。

デイリーワインから稀少ワインまで充実の「カリフォルニアワイン」 | エノテカ – ワイン通販

カリフォルニアは大きく分けて、
ノース・コースト
セントラル・コースト
シエラ・フットヒルズ
セントラル・ヴァレー
サウス・コースト

の5つの地域に分けられます。その地域の中にナパやソノマなどのカウンティ(郡)があり、更にその中にオークヴィルやロシアン・リヴァー・ヴァレーなどの小さなAVAが存在。大きなAVAの中に小さなAVAがいくつも含まれていたり、1つのAVAが2つの地域にまたがっていたりと、フランスのワイン法とは事情が異なっています。

デイリーワインから稀少ワインまで充実の「カリフォルニアワイン」 | エノテカ – ワイン通販

ノース・コースト

サンフランシスコの北側に位置し、海と山に囲まれたノース・コースト。ナパ、ソノマ、メンドシーノといった有名な郡があり、高級ワインの産地として人気です。カベルネ・ソーヴィニヨン種やピノ・ノワール種、シャルドネ種をはじめ、様々な品種が造られています。

代表的なAVAナパ≫ソノマ≫メンドシーノ≫

ナパ・ヴァレー

ナパ・ヴァレーとは
ナパワインの歴史

ナパ・ヴァレーにはもともと多くのブドウが自生していましたが、ワイン用ブドウの栽培が始まったのは1839年のこと。開拓者のジョージ・カルヴァート・ヨーント氏がナパ・ヴァレーに可能性を見出し、最初のブドウを植えました。その後、チャールズ・クリュッグ氏が1861年にナパ・ヴァレーで初めて商業ワイナリーを創立。彼の成功とリーダーシップは次々に新しいワイナリーを生み出すきっかけとなり、シュラムスバーグ、ベリンジャー、イングルヌックなどをはじめ、多くのワイナリーが誕生します。20世紀の初め頃にはフィロキセラの発生や禁酒法の施行によりワインの造り手は大打撃を被りましたが、1933年に禁酒法が廃止されると、ナパヴァレーのワイン業界はゆっくりと回復。1965年には「近代カリフォルニアワインの父」と呼ばれているロバート・モンダヴィ氏がナパのオークヴィルにワイナリーを設立し、アメリカでも高品質なワインへの理解度が高まり、消費者の意識も変革していくことになります。

ナパ・ヴァレー – カリフォルニア随一の銘醸地 | エノテカ – ワイン通販

そして1976年には、ワインの歴史の中でも大きな分岐点となる「パリスの審判」と呼ばれる大事件が発生。これはパリで開催された試飲会で、ナパのスタッグス・リープ・ワイン・セラーズとシャトー・モンテレーナが、フランスのトップワイナリーたちを抑えて、赤ワインと白ワインの部門それぞれで1位となりました。それまで大衆向けのテーブルワインという印象が強かったカリフォルニアのワインは、この出来事により世界中に知られるようになったのです。

ナパ・ヴァレー – カリフォルニア随一の銘醸地 | エノテカ – ワイン通販
ナパ・ヴァレーの気候風土

ナパ・ヴァレーが位置するのは、アメリカ・カリフォルニア州北部、サン・フランシスコから車で約1時間の距離にあるノース・コースト。ナパ、というよりカリフォルニア全体は典型的な地中海性気候となっており、年間で雨は冬場に集中し、ブドウの生育期にはほとんど雨が降りません。ナパ・ヴァレーは、その名の通り東西をマヤカマス山脈とヴァカ山脈、南にはサンパブロ湾に囲まれた谷。そのため東西にある山間部の畑は標高が高く斜面、中央にある平野部の畑は標高は低いがサンパブロ湾の影響が強いなど、様々な微気候が存在しています。

同様に土壌の種類も豊富で、一説には世界に存在する土壌パターンの約半分があると言われるほど。火山性土壌から海洋性土壌まで30種以上の異なる土壌が存在し、隣接する区画でも土壌が異なることは珍しくありません。

ナパ・ヴァレー – カリフォルニア随一の銘醸地 | エノテカ – ワイン通販
ナパワインの特徴

ナパではカベルネ・ソーヴィニヨンが栽培面積の約50%を占めており、世界的にも高い評価を得ていますが、生産量はカリフォルニア全体の僅か約4%のみと非常に限定的です。他にもシャルドネ、ピノ・ノワール、メルロ、ソーヴィニヨン・ブランといった品種からも高品質なワインが造られています。もちろん産地や品種ごとに味わいは異なりますが、地中海性気候ならではの太陽の日差しを受けるため、一般的にナパのワインは濃厚で力強く、華やかであることが特徴。そのスタイルは多くのワイン愛好家を魅了しています。

ナパ・ヴァレー – カリフォルニア随一の銘醸地 | エノテカ – ワイン通販
ナパ・ヴァレーの主なワイン産地

ナパには、ヴァレー中央部を北へ走るルート29や、並行してヴァカ山脈よりを走るシルヴァラード・トレイルを中心に、約470のワイナリーが存在しています。ナパ・ヴァレーAVA内には現在16のサブ・リージョンがあり、南部のカーネロスが最も海からの影響が近く冷涼で、北へ向かうにしたがって気温は徐々に上昇するのが特徴です。そして特に有名なのが、セント・ヘレナからオーク・ノール・ディストリクトまで続くヴァレー中央部で、ここには歴史的なワイナリーやカルトワインの造り手が集中しています。

デイリーワインから稀少ワインまで充実の「カリフォルニアワイン」 | エノテカ – ワイン通販

①カリストガ

ナパで最も内陸に位置し、海からの影響が少ない温暖な地域。真夏の最高気温は40度近くになるものの、昼夜の気温差が大きく、熟した果実味のカベルネ・ソーヴィニヨン、ジンファンデル、シラーなどが栽培されています。

ナパ・ヴァレー – カリフォルニア随一の銘醸地 | エノテカ – ワイン通販

代表的生産者:シャトー・モンテレーナ

②セント・ヘレナ

生産量の多い大ワイナリーの多くが位置するAVA。西側の山に守られて霧や涼風の影響が薄れる温暖な気候で、カベルネ・ソーヴィンヨンやメルロを始めとした幅広いワインが造られています。

ナパ・ヴァレー – カリフォルニア随一の銘醸地 | エノテカ – ワイン通販

代表的生産者:ダックホーン、ベリンジャー

③ラザフォード

「ラザフォード・ダスト」と表現される独特の風味を備えたワインを生むAVA。特に強い西日が当たらず、涼風の影響もある、ラザフォード・ベンチと呼ばれる西側の段丘は、高品質なワインを生み出すことで知られています。

ナパ・ヴァレー – カリフォルニア随一の銘醸地 | エノテカ – ワイン通販

代表的生産者:ケイマス、イングルヌック

④オークヴィル

ナパ・ヴァレーの中心に位置し、完璧なバランスのワインを生み出す屈指の銘醸地。温暖ながらも夜間と早朝に出る霧の影響を強く受け、酸味のしっかりとした高品質なカベルネ・ソーヴィニヨンが生み出されます。

ナパ・ヴァレー – カリフォルニア随一の銘醸地 | エノテカ – ワイン通販

代表的生産者:オーパス・ワン、スクリーミング・イーグル、ハーラン・エステート

オーパス・ワン

最高級カリフォルニアワインの代名詞、オーパス・ワン。ボルドーメドック格付け第一級、シャトー・ムートン・ロスチャイルドを所有するフィリップ・ド・ロスチャイルド男爵とカリフォルニアワイン界の重鎮、ロバート・モンダヴィ氏という2人の巨匠が描いた夢のワインです。オーパス・ワンは2人の巨匠がこの世を去った後も独立した経営体制を貫き、彼らが掲げた「新世界と伝統的産地が誇るワイン造りのアイディアを組み合わせることで、最高品質かつ唯一無二のワインを造る」という目的を追求。新たな技術を取り入れながら、その年々の特徴とオーパス・ワンが誇るテロワールを精密に映し出した偉大な作品を世に送り出しています。

ナパ・ヴァレー – カリフォルニア随一の銘醸地 | エノテカ – ワイン通販

④オークヴィル

サン・パブロ湾に近い西向きの斜面に位置。日中の太陽を岩壁が輻射してブドウを熟させ、夕方の涼風によって気温が下がるため、内陸のAVAに比べてエレガントなワインが生み出されます。

代表的生産者:スタッグス・リープ・ワイン・セラーズクロ・デュ・ヴァル▼

⑥ヨーントヴィル

サン・パブロ湾から寒流由来の冷風が吹き込み、夏季でも夜間はかなり涼しくなる比較的冷涼な産地。生み出されるワインは、スミレのようなアロマが特徴の、エレガントで優雅な味わいです。

代表的生産者:ドミナス▼

⑦オーク・ノール・ディストリクト

2004年にAVA認定を受けた比較的新しい産地。涼しい気候のため、シャルドネやリースリングなどの素晴らしい白ワインや、プレミアム・メルロの産地として近年注目されています。

代表的生産者:エモロー

⑧マウント・ヴィーダー

マヤカマス山脈に位置する産地。高標高に位置しているため日中は比較的涼しく、夜間は比較的暖かいのが特徴。十分な日照を確保するができ、濃縮感があり果実味の強いワインが生み出されます。

代表的生産者:マヤカマス・ヴィンヤーズ▼

⑨クームズヴィル

2011年に承認された新しいAVAかつ、ヴィニフェラ種が最初に植えられた歴史ある産地。冷涼な気候で、カベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワールの他、高品質のシャルドネが栽培されています。

代表的生産者:ポール・ホブス(畑を所有)

⑩カーネロス

半分はソノマに含まれる、ナパで最もサン・パブロ湾に近い冷涼な産地。シャルドネやピノ・ノワールの評価が高く、高品質なスパークリングワインの生産拠点にもなっています。

代表的生産者:ドメーヌ・カーネロス

セントラル・コースト

太平洋沿いにあり、サンフランシスコからサンタバーバラに及ぶ地域に位置するセントラル・コースト。内陸側は温暖で乾燥しており、海岸地域は寒流の影響を受けて冷涼と、地域によって異なる特徴をもち、それぞれ個性のあるワインが生産されます。北部ではピノ・ノワール種、南部ではメルロー種などが栽培されています。

デイリーワインから稀少ワインまで充実の「カリフォルニアワイン」 | エノテカ – ワイン通販

代表的なAVAサンタ・バーバラ≫モントレー≫

シエラ・フットヒルズ

ネバダの周辺に位置しており、1840年代から50年代のゴールド・ラッシュの舞台となったのがシエラ・フットヒルズ。ワインの需要が一気に高まり、ブドウ栽培が始まりました。代表的な品種は、ジンファンデル種。黒ブドウを白ワインの製法で仕上げたブラッシュワインが有名です。

セントラル・ヴァレーはカリフォルニアの農業の中心地で、最大のワイン産地です。内陸部にあり、デイリーに楽しめる軽めのワインが多く造られています。白ブドウはシャルドネ種、黒ブドウはカベルネ・ソーヴィニヨン種が主です。


デイリーワインから稀少ワインまで充実の「カリフォルニアワイン」 | エノテカ – ワイン通販

セントラル・ヴァレー

セントラル・ヴァレーはカリフォルニアの農業の中心地で、最大のワイン産地です。内陸部にあり、デイリーに楽しめる軽めのワインが多く造られています。白ブドウはシャルドネ種、黒ブドウはカベルネ・ソーヴィニヨン種が主です。

デイリーワインから稀少ワインまで充実の「カリフォルニアワイン」 | エノテカ – ワイン通販

サウス・コースト

サンディエゴやロサンゼルスに近い地域で非常に暑く乾燥しています。毎日楽しめる軽めのテーブルワインが主に造られており、白ブドウはシャルドネ種やピノ・グリ種、黒ブドウはジンファンデル種やテンプラニーリョ種などが栽培されています。

デイリーワインから稀少ワインまで充実の「カリフォルニアワイン」 | エノテカ – ワイン通販

コメント

タイトルとURLをコピーしました